広島県ふくやまで特別支援教育に携わる
関係者のHPです

体力

5月も折り返し地点を過ぎ、あと2週間で待望の学校が始まりますね。
やっとトンネルの出口が見えてきた感じです。
学校からも始まる前に体力を回復させておきましょう、というお知らせがくるようになりました。
約3か月間、基本的に自宅で過ごしていた子どもたちです。
おそらく、本人の自覚や周囲の大人の認識以上に体力が低下しているのではないかと思っています。

学校から手紙をもらって、ふと、20年前のことを思い出しました。
病気にかかって半年間自宅療養をしたことがあります。病気の自覚症状はなく、元気そのもので、生活上の制約もなく普通に過ごしてよい。ただし、家の敷地から出てはいけない、、、まさに、今の子どもたちが置かれている状況と同じです。
家族の食事を作ったり、洗濯掃除など、できることをしながら普通に過ごしていました。
そして、待望の解禁日。
今日から外出してよい、という医師のお許しを得て、歩いて5分のスーパーに買い物に出かけました。
もう嬉しくて嬉しくて、外がこんなに開放的なのか、と感じたのを覚えています。
そして、帰ってきた後。。。
あまりの疲労で半日寝込みました。
そして、次の日は全身筋肉痛、、、。

まだ体力もある20代前半の話です。
そこから元の体力に戻していくのに、日数はかかりました。少しずつ少しずつ。
いくら家の中で普通に動いていても、外に出て使うエネルギー量は比べ物になりません。
経験したからこそ、実感としてわかること。

何が言いたいかというと。
子どもたちも学校が再開したら一生懸命がんばるでしょう。でも、裏では疲労困憊になっているかもしれない、「もう疲れちゃったよう」のサインを見逃さないようにしてあげたい、ということです。

ゆっくり時間をかけて、元のペースに戻していけるよう、私たち大人が心得ておくことが大切なのだと思っています。

体力回復の散歩にて。綿毛吹き放題でした!
2020/5/17